1.開催日時
2020年3月12日(木) 午前11時~午後1時
2.開催場所
富山電気ビル4階 8号室
3.出席者
出席委員(敬称略)
委員長
長尾治明 (富山国際大学 現代社会学部教授)
副委員長
加藤泰喜(富山商工会議所企画総務部 部長)
委員
岡本由紀恵(富山市企画管理部広報課 課長)
島川智子(株式会社島川 取締役)
武内孝憲(株式会社牛島屋 代表取締役社長)
原井紗友里(株式会社Oz Links 代表取締役)
舟本幸人(一般社団法人富山県芸術文化協会 専務理事)
水上庄子(富山ユネスコ協会 副会長)
ケーブルテレビ富山
赤丸社長、喜内取締役営業本部長、宮田取締役技術部長、島倉取締役営業部長、
森田番組制作部長、山上課長、小泉課長代理、前田課長代理、石原(事務局)
4.議題
(1)2019年度 下期の自主制作番組について
(2)番組視聴、審議
「ご近所チャンネルみんまいけ年末スペシャル~富山市のスポーツ選手を応援しよう!!~」
(3)前回審議会でのご意見・ご要望に対する取り組み
5.審議
■地元を代表する若手アスリート3名(八村塁選手、馬場雄大選手、朝乃山関)ゆかりの場所や人、応援する人々を取り上げた特別番組「ご近所チャンネルみんまいけ年末スペシャル」について
・地域の人間関係が希薄になってきている中、選手の活躍を通して住民がまとまっていく様子がよかった。スポーツ応援だけでなく、他の側面でもいい方向に働くと感じた。
・インターネットで何でも発信できるようになった現代においても、地域住民が一丸となって地元出身選手を応援する様子は、人と人との結束の強さを改めて感じさせられた。
・自身も大学野球のサポートをしているが、最近はあまり積極的に関わろうとしない学生が多い。地元の若いアスリートが頑張っている姿は若者に対してスポーツへの関心を高めるきっかけになるし、スポーツをやっている人にとってもモチベーションが上がるきっかけになる。
・人間関係を深めた人は強い影響力を与えるということが番組で証明されているように感じた。
・この番組を通して、子どもたちがスポーツの世界にもっと興味を持ち、後に続いてほしい。
・「ご近所チャンネル」というタイトル通り、地域住民メインの番組構成がよかった。
・スポーツ選手という話題から、小中学生や高校生の活動にスポットを当てた構成がよかった。
・八村選手の小学生時代の映像が保存され、生かされているのは、長年富山でスポーツ少年団の取材を続けてきたケーブルテレビならではだと感じた。
・民放各局でも3選手はよく取り上げられているが、小学生時代の恩師に話を聞くなど、より親近感が湧くエピソードを知ることができてよかった。
・取材するスタッフ、リポーターが地元の人たちと一緒に喜んだり、体験したりして地域に溶け込んでいる様子が伝わってきた。
・「地元密着」というコンセプトがよく伝わってきた。選手たちの地元に深くまで入り込んで取材しているように感じられた。
・孫も野球をやっていたので、一緒に楽しく見ることができた。
・幼少期の写真や記録映像を集めていてよかった。
・自宅に耳の遠い家族がいるが、インタビューのセリフをテロップで表示していて分かりやすかった。
・奥田小学校は以前悲惨な事件が起こった後だが、野球をやっている子どもたちの笑顔を見てほっとした。野球だけでなく、ほかの子どもたちの活動にもスポットを当ててほしい。
・番組説明に「スポーツを通してひとつになった地域の様子を伝えます」とあるが、朝乃山の取り組みを応援している公民館の様子がそれを象徴している。その様子が3選手に伝われば、番組の意義がさらに増すと感じた。
・選手たち本人を取り上げる番組構成は民放各局などでもみられる。ケーブルテレビならではの目線でより身近なご近所さんを取り上げてほしい。
・この番組を見た3選手の反応を取り上げるなど、今後の番組にもつなげてほしい。
・選手たちの最新の近況など、放送日に合わせたタイムリーな情報も盛り込んでほしかった。
・八村選手のパートが短く感じた。もっと見たかった。
・子どもたちの応援や選手の幼少期のエピソードがよかったので、もっと膨らませてほしかった。
・選手の恩師にインタビューをしているシーンがあるが、会話が無音になりナレーションが重なっている部分に違和感があった。
・選手を応援する酒店、バルーンアート作家、公民館での応援シーンは全体の割合的に少し長く感じた。
・酒屋やバルーンアート作家のパートも話題の一つとしてはよかったが、尺が長く感じた。
・子どもたちが集まって各選手に応援メッセージを送るシーンは演出にもうひと工夫があってもよいと感じた。
・子どもたちが集まって各選手に応援メッセージを送るカットはまさに選手たちに向けたメッセージなので、ぜひ本人にも届けてほしい。
■その他の制作活動、要望など
・「新プライド」の取材対象者は製造業が中心のように見受けられるが、県では、後世に残していきたい地元の食を作っている人を認定する「食の匠」という制度がある。最近は若い世代を中心に郷土に伝わる食文化を知らない人も増えているので、その人たちも取り上げ、世代を超えて地域の食文化を継承してほしい。
・富山県内にはまだまだ多くの職人や芸術家がいる。今後も「新プライド」でそのような人たちを取り上げてもらい、後世に残るような番組にしてほしい。
・「新プライド」が英語訳され、海外で展開されると聞き、期待している。先日放送された八尾の山本氏(特殊塗装)と江本氏(豆腐職人)にお会いする機会があったが、多くの反響があったと聞いた。地元の視聴者にとっても身近な人物の仕事風景や思いを垣間見ることができ、地域に誇りを持ついいきっかけとなる番組になっているようだ。
・新型コロナウイルス流行の影響で休校となり、自宅にいた中学生の孫が、洋楽の日本語訳に取り組んでみたいと話していた。「新プライド」の英語訳バージョンも放送すれば、子どもたちにとって語学教育をしながら地域を見つめるきっかけになるのではないか。
・富山商工会議所では、産業観光図鑑の英語版発行も検討している。その内容を小中学生にも分かりやすく解説する番組を制作してほしい。
・コミチャンを視聴すると、たびたび「ニュースで英語塾」が流れているが、同じ内容が流れている。最近、新聞で子ども向けにマンガやアニメを題材にした1フレーズレッスンのような記事が目に留まった。今の子どもたちが興味を持ちそうな内容で新作を期待したい。
・富山市は今年3月21日に路面電車が南北で接続され、コンパクトなまちづくり施策(第3ステージ)が一定程度完成を迎え、令和2年度は新たにネクストステージとして、スマートシティなど様々な施策(事業)を実施する予定である。その事業を番組で取り上げてほしい。
・朝乃山関の特集番組は取材期間が1年間となっているが、できれば横綱になるまでを追って、華やかな部分だけでなく、苦労したことなども取り上げれば、視聴者にとって人生の勉強になるのではないか。
・最近、教育現場では有名大学の授業をインターネットで受講することができる「ムーク(MOOC)」「ムークス(MOOCs)」とよばれる新たなサービスが注目されており、昨今のコロナウイルス流行による休校措置の影響でさらに広がりを見せている。ケーブルテレビにおいても学術的な内容に限らず、生活の知恵や地域の伝統の風習などを伝え、記録として残っていくようなコンテンツを検討してほしい。
・感染症予防として、子どもが手洗いの方法に興味を持っている。手洗いの方法など手軽にできる対策を実演したものを番組の合間に流してほしい。
・先月、第1子を出産した。富山県は子育て世代に向けた政策が充実しているなど、子育てのしやすい環境が整っている。地域の取り組みや子育てする母親向けの情報を発信できる番組を制作してほしい。
・「富山を釣る」は自身と同世代で県外在住の加藤裕氏が富山に来て釣りを満喫している様子が伝わってきた。
・富山での釣りが県外でも注目される一方、マナーが悪かったり危険な行為に及んだりする釣り人も見受けられる。マナー啓発や危険を回避するための知識も番組の中で伝えてほしい。
以上