12月21日からの放送は、

過去の放送をまとめた

「大雪への備え　総集編」の

アンコール放送をお届けします！

ゲストに

富山県防災士会顧問の佐伯邦夫さんと

富山市防災危機管理課の宇田英史さんを

お迎えして

大雪への備えのポイントを伺いました。

あなたの防災スイッチ、ON！

2021年北陸地方が見舞われた記録的大雪。

あの時、

皆さんは困ったことはありませんでしたか？

番組ではまちの皆さんに徹底調査！

すると...

まちの皆さん

「みんな転んでた」

「学校帰りのバスに5時間閉じ込められた」

「雪かきが大変だった」

「スタックする車が相次いでその手助けを」

「雨どいが壊れた」

さまざまな声が上がっていました。

大雪の時のお困りごとについて

121人の方にアンケートを行ったところ

上位には車の渋滞やスタック・立往生など

車に関するものがランクイン。

公共交通機関の乱れなども含めると

多くの方が交通障害の影響を受けたことが

伺えます。

大雪の気象情報の中で

重要なキーワードが２つ。

「JPCZ（日本海寒帯気団収束帯）」

「非常に強い寒気」

この２つの単語が一緒に報道される際には

大雪に警戒してください。

「JCPZ」のメカニズムは

朝鮮半島にある非常に高い山

「白頭山」の北側と南側を回る風が

日本海の上空でぶつかり合うことで

特に発達した雪雲が狭い範囲で発生。

この発達した雲が

富山市にかかることによって

大雪になるということです。

上空の寒気が強ければ強いほど

発達した雲が高くなるので

大雪になる可能性が高まります。

「今後の雪」

6時間先までの降雪量や積雪の深さを

１時間ごとに予報しているのが「今後の雪」。

雪の量が色別で表示されています。

例えば

黄色い色、オレンジ色、赤色に近い色のところが

お住いの地域や職場にかかっているときは

外出を控えるなど予定を見直してください。

やむをえず車を使う場合は

十分な対策が必要です。

スタットレスタイヤでも滑ることがあります。

タイヤチェーンや

いざという時に脱出できるような道具類を

車には積んでおきましょう。

そのほかにも

長靴や防寒具、携帯トイレや

食べ物・飲み物などを

備えておくと安心です。

歩行者の皆さんは転倒にご注意を。

番組の調査では、

「雪道での転倒」を経験した方が

121人中26人いました。

横断歩道や、車の出入りがあるところ、

バスやタクシー乗り場、

橋の上、下り坂になっているところなど

滑りやすいところに注意してください。

歩くときは「ペンギン歩き」。

歩幅を狭く、一歩一歩踏みしめるように

歩いてくださいね。

冬のおでかけ前に、
「富山県道路情報」をご確認ください。

この情報は、

ウェブ上で道路の渋滞や降雪状況など

道路の情報を公開しています。

また、関連リンクから

バスや鉄道、路面電車など

各交通事業者のホームページに

アクセスすることができ、

運行情報を確認するのにも便利です。

ぜひご活用ください。

お話を聞く中で

北海道出身の方が

「北海道と富山の雪って質が違う」

と教えてくださいました。

北海道はサラサラ、富山はベチャベチャ？！

宇田さん、どういうことですか？

宇田さん

「気温が大きく影響します。

　北海道の場合は、日中でもほとんどの場合

　プラスの気温になることはありません。

　けれども、富山の場合は、

　日中はプラスになって、

　夜間はマイナスになるというところで、

　日中に溶けて重い雪に。

　降ってくる雪の質も水分の多い

　重い雪なんです」

湿った重い雪は電線や樹木に着雪しやすく

停電や交通障害の原因にもなるので

要注意です。

屋根からの重い雪

落ちてくると、とても危険です。

防災科学技術研究所の実験映像も

ご紹介しました。

数メートルの高さから落ちてくる

雪の塊はとても凄い威力でした。

屋根からの落雪や

軒先のつららの落下にもご注意ください。

富山県のまとめによりますと

2021年度までの過去５年間に

雪による被害で亡くなった方は13人

ケガをした方は190人に上ります。

このうち、

屋根の雪下ろしや除雪作業中に起きた事故が

およそ8割だったということです。

佐伯さんに

雪下ろし安全10箇条を教えていただきました。

詳しくは、雪下ろし安全10箇条

国土交通省のホームページをご覧ください。

また、

雪が降ると用水路との境も見えづらくなります。

毎年、除雪作業中の用水路への転落事故も

相次いでいますので

十分に注意して作業にあたってくださいね。

大雪などで物流が止まったり

身動きがとれなくなったりしたときに

大切なのが日頃の備蓄。

2021年の大雪の際には

コンビニやスーパーの棚が空っぽ！

なんてこともありましたよね。

災害時には

食料品や飲料水など

およそ７日間分の備えがあると安心と

いわれています。

そこで

無理なく備える方法が「ローリングストック」。

日常で使うものを少し多めに買っておいて

自宅でストック。

ふだんの生活の中で消費し、

使った分だけ買い足していく方法です。

日持ちがするもので、

そのまま食べられるもの

お湯やカセットコンロで簡単に調理できるものを

選んでください。

「多めに買って、使ったら買い足す」

このように食材以外にも必要なものを

常に一定量備蓄しておくと

大雪に限らず突然の災害にも

対応しやすくなりますよ。

冬は落雷にも注意が必要です。

宇田さんによると、

冬の雷のエネルギーは夏の10倍以上！

落雷のおそれがあるときは

対策をとるようにしてください。

【屋内にいた場合】

落雷が電化製品の故障の原因に

なることがあります。

電化製品のコードを抜きましょう。

電源コードはもちろん

LANケーブルなどケーブル類は

外すようにしてください。

【屋外にいた場合】

安全な建物や車の中に避難するように

してください。