コミュニティチャンネル

防災スイッチON!とやま

番組内容

防災スイッチON!とやま 「呉羽山断層帯を知ろう」(2023年4月22日~)

放送日時

毎日 7:30/17:30 ほか

 

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4月22日からの放送は、

「呉羽山断層帯を知ろう」

あなたの防災スイッチ、ON!

呉羽山断層帯って?

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呉羽山断層帯は

長さ約22km以上にわたる活断層。

地表部分は

富山湾から富山市にかけて

おおむね北東から南南西方向に伸びています

ひとたび動くと

マグニチュードは7.2

最大震度7の地震が起きる想定で、

30年以内の地震発生確率は

全国でも高いグループに入ります。

...といっても断層って

地面の中にあって見えないし

地震とか怖いし、えーやだやだ。

と目をつぶりたくなりますよね。

で・す・が!

今回は断層の存在を探りにいきますよ!

断層にまつわる場所を歩こう!

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と、いうことで

今回は専門家とともに

断層帯と関係の深い場所をめぐります。

お付き合いいただいたのは

地質学がご専門の

富山大学名誉教授 竹内章さんです。

待ち合わせをしたのは

婦中ふるさと自然公園。

ちょうどサクラ満開でした。

実はこの公園も

呉羽山断層帯に関係がある場所なんだとか。

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竹内さん

「断層帯によって作られた

 呉羽丘陵の続きに立っているんです

それでは、行ってみましょう!

断層の地表に顔を出している?!

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まず私たちが向かったのは

富山市婦中町羽根地区。

田んぼと住宅地が広がるのどかな風景ですが

竹内さんが注目したのは...

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この微妙な傾斜です。

傾斜を作ったのが

断層だというんです。

竹内さん

「断層は、地下10~20キロという

 深いところにあるんですけれど

 そういう深いところから

 ここに顔を出してきた。

 その時に地表付近の地層を曲げて

 傾斜させた場所なんですね。」

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呉羽山断層帯は

「逆断層」というタイプに分類され

押す力によって

上下にずれる特徴があります。

このような高低差は

その作用で生まれたと考えられ

断層帯に沿った地域で

よくみられる地形です。

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ここで

富山市地震防災マップを見てみましょう。

呉羽山断層帯が動いた場合

震源地に加え、

断層帯に沿った地域で

揺れが大きくなると予想されています。

市のシミュレーションでは、

断層帯に重なるピンクのエリアで

震度7の揺れを想定しています。

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竹内さん

「断層が地表に出てくる場所が

 この場所になるわけですね。

 段差もできたり、地面も傾いたり、

 強い揺れと同時に地盤が変化するため

 被害が拡大すると考えられます。」

鈴木

「そうすると建物も影響が出ますよね」

竹内さん

「耐震化ももちろん必要です。

 耐震化をちゃんとしておけば傾いたり、

 段差ができたりしても、

 建物や基礎が丈夫であれば

 元に戻すことができる場合もあります。

 そういった対策も

 考えておかれるといいですね。」

断層帯の隆起を物語る地層

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続いて私たちが向かったのは...

地層の見える場所。

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こちらは

段丘れき層と呼ばれる

主に河原の砂利が堆積した地層。

一般的に川の近くに見られるもので

このあたりはおよそ10万年前まで

川だったと考えられています。

鈴木

「何かしらの要因があって

 川じゃなくなったということ?」

竹内さん

「石を運んでいたのは昔の神通川なんですね。

 神通峡のほうからずっと

 流れてきた川がここを通って

 向こう側(射水丘陵)に行っていた。

 昔は海だったんですね。

 射水の海に神通川が注ぐ

 その河口付近で扇状地を作っていた。

 呉羽山断層による隆起が

 川の働きよりも強くなって、

 活発になったために、

 ここがどんどん隆起が

 顕著になってしまったので、

 川がここに来られなくなったので

 今の流れと同じように

 富山平野側に流れるようになったんです。

鈴木

「川だったところが持ち上がって

 この高さになっているということ

 なんですね」

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呉羽山断層帯は

約3000年から5000年に1度

大地震を引き起こしてきたといわれ

長い年月をかけて

富山平野のところどころに

高台を作ってきました。

弥生人は断層地形を活用した 千坊山遺跡

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弥生時代終末期の遺跡「千坊山遺跡」です。

弥生人たちが暮らしていた

竪穴住居の跡が発掘され、

弥生土器が出土するなど

大規模な集落がありました。

実はこの辺り、

高台に遺跡や古墳などが集中している

地域なんです。

竹内さん

「活断層というと、

 人に害を与える悪いイメージがあるけれど

 長い目で見ると利用できる地形や景観を

 作っているので良い面もあると思います」

鈴木

昔から人々は断層と

 お付き合いしてきたのだということが

 わかりました」

竹内さんは

断層によってできた地形や

その歴史を楽しく学びながら

防災の意識を高めてほしいとしたうえで、

呉羽山断層帯による地震時には

複合的な災害に十分注意してほしいと

話します。

竹内さん

呉羽山断層帯は、

 平野部と丘陵の境に位置しているので

 低い土地は水害や液状化に注意。

 特に急斜面のようなところは

 土砂災害が同時に起きるということが

 考えられます。

 さらには、

 断層が河川を横切っているので

 堤防が壊れたり、

 ライフラインが破壊されたりということも。

 断層の海底部分が同時に動くと、

 津波の発生も考えられます。

 複合的な面に

 十分注意しておく必要があると思います」

スイッチON!プラス ふっこうのおと2023

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東日本大震災から12年

スイッチON!プラスでは

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「ふっこうのおと2023」を

取材しました。

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「呉羽山断層帯を知ろう」

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