コミュニティチャンネル

防災スイッチON!とやま

番組内容

防災スイッチON!とやま 「能登半島地震から1か月」(2024年1月27日~)

放送日時

毎日 7:30/17:30 ほか

1月防災 (2).jpgのサムネイル画像

1月27日からの放送は、

「能登半島地震から1か月」

あなたの防災スイッチ、ON!

能登半島地震から1か月

1月防災 (4).jpg1月防災 (3).jpg

1月1日午後4時10分ごろ

能登地方を震源とするマグニチュード7.6の

地震が発生。

この地震で石川県志賀町で震度7、

富山市や舟橋村など富山県内7つの市や村で、

震度5強を観測しました。

1月防災 (5).jpg1月防災 (6).jpg

鈴木

発災4日目の氷見市にやってきました。

こちらの建物は、1階部分が大きく壊れていて

屋根が落ちているのが確認できます。

1月防災 (7).jpg1月防災 (8).jpg

1月25日現在、

地震の影響で、県内では40人以上がケガをし、

石川県を訪れていた富山市の2人が亡くなりました。

住宅の被害は、5000件以上に上ります。

県西部を中心におよそ1万9000戸で断水。

その影響は長引きました。

1月防災 (9).jpg

氷見の方にお話を伺いました。

「庭に出たらコンクリートが割れてバキバキに。それが一番衝撃でした。」

「断水でトイレが使えないのが不便です。」

長引いた断水で、生活用水の確保が難しく

トイレやお風呂、洗濯に困ったという声が

多く上がっていました。

津波避難の課題とポイントは?

1月防災 (10).jpg

地震に伴い、富山県では一時、津波警報が発表されました。

1月防災 (11).jpg

気象庁の観測によりますと、

富山市の神通川河口では、

地震発生からおよそ2~3分で、津波の第1波が到達。

専門家の分析によると、

富山湾の海底地すべりに起因するものと考えられます。

そして、午後4時35分に最大で80センチの津波を観測しました。

1月防災 (12).jpg

県内のいたるところでは、津波から避難する車で渋滞も発生。

津波避難の課題が浮き彫りになりました。

1月防災 (13).jpgのサムネイル画像

日本海側の津波の特徴や避難のポイントについて、

災害時の避難行動に詳しい、

東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔 准教授にお話をうかがいました。

1月防災 (14).jpgのサムネイル画像

まず、日本海側の津波の特徴については

佐藤准教授

日本海側というのは断層面と陸地が非常に近くて、地震が起きてから数分で津波が到達することが予想されてる箇所がたくさんあるというのが大きな特徴です。

情報がきちんと伝わる前に避難となり、避難が困難だったケースがたくさんあったのではないかと想像していました。

1月防災 (15).jpgのサムネイル画像

津波警報が発表されるなか、

避難の課題として浮かび上がってきたのは、車の渋滞です。

津波避難の原則は「徒歩」としたうえで。

佐藤准教授

同じタイミングで多くの方が一斉に車を使用すると、どうしても渋滞が避けられない。

東日本大震災以降は、全国的に津波からの避難は、原則徒歩というのが潮流となっている。

ただ、富山県の平野部などは、高台や津波避難施設がすぐ近くにないケースもある。

そういった場合は、車でなければ浸水想定範囲外や十分に高い場所に行けないという事情もあり、

車避難をやむなく許容するというようなケースは東北でもある。

しかし、住宅や人口も多い状況だと、多くの方が車を使うとどうしても渋滞が発生してしまうため、

車が使用できるエリアというのは、実は限定されてしまってるのが現状です。

1月防災 (16).jpgのサムネイル画像1月防災 (17).jpgのサムネイル画像1月防災 (18).jpgのサムネイル画像

津波避難のポイントを伺いました。

①ハザードマップで津波到達予想時間を知る

②猶予時間で逃げられる場所を探す

③避難場所は複数箇所決めておく。

到達時間の早い津波に備えて、

ハザードマップで避難場所や避難ルートなどを

確認しておきましょう。

富山市津波ハザードマップ

住宅の被災 富山市蓮町では

1月防災 (20).jpgのサムネイル画像1月防災 (21).jpgのサムネイル画像

市内でも液状化現象により住宅に被害のあった

蓮町5丁目を取材しました。

液状化で土砂が噴出し、

地盤沈下が起きたことがわかっていて、

家が傾いたり、塀が倒れたりする被害が

この地区だけで60件以上出たといいます。

1月防災 (19).jpgのサムネイル画像

液状化を見た方にお話を伺いました。

1回目の時よりも2回目の地震の方が長くて、家からも立つのがやっとぐらいだった。

自宅から出たところで、向かいの畑の中にクレーターのように穴が開いたところがあって、そこから水がボコボコ出てきました。

家の前の道路が川のようになっていて、ドアを開けた瞬間に1番に叫んだのは、「もう津波が来た」っていう言葉。

早く逃げろ!」っていうのを周りに叫びました。

 

1月防災 (23).jpgのサムネイル画像

家が傾く被害にあったかたにもお話を伺いました。

液状化でかなり西側の方に傾いたんです。

今までこんなことなかったんだけど、25才で建てて、39年住んでいた。えー...って感じですね。

1月防災 (22).jpgのサムネイル画像

なぜ、液状化の被害が出たのか。

国土地理院の地図を見てみると、

こちらの地域は、「旧河道」。

専門家によると、かつて川が流れていた地形で、

地下水位も高く、

もともと液状化のリスクが高いということです。

生活再建のために知っておきたい支援制度など

1月防災 (24).jpgのサムネイル画像

住宅が被災したら、

どのような支援が受けられるのか。

長年被災者の支援に取り組んできた

静岡市にお住いの弁護士の永野海さんです。

1月防災 (25).jpgのサムネイル画像1月防災 (26).jpgのサムネイル画像

今回の能登半島地震でも

被災者向けの支援制度をまとめた資料を

HPで公開するなどして、情報発信をしています。

永野海 弁護士

ひさぽ「被災者支援情報さぽーとぺーじ」

1月防災 (27).jpgのサムネイル画像

壊れた家の住宅ローンはどうなるの?

永野弁護士

そのままでは、どうしても住宅ローンは残ってしまいます。自己破産するしかないと思ってしまう人が多いですが、災害時に関しては、特別に「被災ローン減免制度」という制度が用意されていて、自己破産をしなくても、個人の住宅ローン・教育ローン・自動車ローンなど、どうしても返済ができない場合は、ローンを減額を受けたり、免除を受けたりすることができる制度があります。

1月防災 (28).jpgのサムネイル画像1月防災 (29).jpgのサムネイル画像

高齢でも住宅再建のための資金は融資してもらえるの?

永野弁護士

住宅金融支援機構が「災害復興住宅融資」という制度を設けています。特に重要なのは、60歳以上のシニアの世代の被災者が建物を修理したり、新たに建て替えたり、別の場所に建物を購入したりする場合の費用を借りられるだけではなく、その返済の負担を少なくするために、元金の返済をしなくていい、利息だけの返済でいいという制度があるんです。これが今までの過去の被災地でも、シニアの皆さんの希望の一つの光になっている借り入れ制度です。

1月防災 (30).jpg

り災証明書の判定に納得がいかない場合は?

永野弁護士

申請をして自治体からいきなり証明書が発行されて、そこに全壊とか半壊って書いてあると、「ああそうなんだ」と終わってしまうのがほとんどの方だと思います。ただ、その判定には不服の申し立てができます。再調査、二次調査の依頼ができるので、変えられないと思い込まないでもらいたいですね。

相談窓口のご案内

1月防災 (31).jpg

【富山県弁護士会 無料電話相談】

県弁護士会では、被災された方の法的な悩みごとについて無料で電話相談に応じています。

まずは電話で受付をしてください。

そのあと、弁護士から折り返し電話があり、

相談に対応するということです。
全画面_240118_震災27_被災住宅相談所の開設.jpg

【被災住宅相談所】

被災した住宅の相談窓口が設けられています。

住宅の建て替えや修繕といった技術的な相談などに

応じるということです。

1月防災 (33).jpg

【被災者生活再建支援制度】

富山県では、

住宅に著しい被害を受けた世帯に対し、

生活の再建のための支援金を支給しています。

問い合わせ先は、自治体の窓口です。

水の備蓄 どうする?

1月防災 (34).jpg

【飲み水や調理用の水】

ペットボトルなどで備えるのがおすすめです。

1日1人3リットルが1週間分あると

安心といわれています。

1月防災 (35).jpg

【生活用水の備蓄】

●お風呂に水をためておく

(乳幼児の転落事故に注意)

●水の機能を代用するグッズを備える

非常用トイレ、歯磨きシート、ドライシャンプーなど

1月防災 (36).jpg

番組YouTubeでは

家にあるもので簡易トイレを作る方法なども紹介しています。

こちらもぜひご覧ください。

YouTubeでも配信中!

ケーブルテレビ富山のYouTubeチャンネルでも、番組を配信予定!
ぜひチェックしてください!!

「能登半島地震から1か月」

 

 

 

メッセージ募集中

地域の防災の取り組みや

身の回りの防災にまつわるお困りごとなど

こちらからメッセージをお寄せください!!

おしらせ

ケーブルテレビ富山の地域情報メディア「toieba」でも防災に関する様々な情報
を発信しています。ぜひご覧ください。

減災とは?防災との違い・被害を最小限にするために普段からできること